【内容】思想界を震撼させた大著『夜戦と永遠』から二年。閉塞する思想状況の天窓を開け放つ、俊傑・佐々木中が、情報と暴力に溺れる世界を遙か踏破する。白熱の語り下ろし五夜一〇時間インタヴュー。文学、藝術、革命を貫いて鳴り響く「戦いの轟き」とは何か。(「BOOK」データベースより)
革命という言葉をある程度柔軟に捉えなおした上で、確かに狭窄した思考の一部分をバルーンカテで無理矢理に広げるくらいのインパクトはあった。が、地獄のミサワかと見紛うほど気取った思わせぶりな語り口や、しばしば差し挟まれる「文学は終わった」と口にする同業者への揶揄が感情にまかせすぎて同じ卑小な土俵に降りてしまっているのはいただけない。千年単位で先を見通すくらいに気取るならもっと上人らしく鷹揚に、ね。★★★☆☆
|